急性白血病 看護師

思いやりから生まれるケア

私が今一番幸せなことは足浴です。
足浴した日は、足が軽くなって、痛みもましになります。
『足浴した日は、やっぱり違うわ。足浴毎日したいな。』
と私、かなりご満悦。

 

看護師さんは、忙しい中でも時間を作って一生懸命にしてくれます。
毎日の足浴、本当に感謝しかないです。

 

普通だったら、患者7名受け持って、
一人一人に全身清拭と陰部洗浄で精いっぱい。
でも、時間って作るものなんですね。

 

足浴ができない日でも、工夫をして温かいタオルを足を巻き付けて
温めてくれます。思いやりから生まれるケアですね。

喜びと幸せ

今日は、車椅子に一時間半も座れました。
最初にお世話になった病棟にも足を運び挨拶してきました。
みんな元気な私を見て、喜んでくれました。
私もみんなが喜んでくれて、いっぱい元気をもらいました。

 

私の働いている病院にも電話で報告しました。
一緒に働いていた先輩や後輩は、電話に喜んでくれ、
次々に電話交代して話しました。

 

人が喜ぶ姿ってすごい力をもっていると思います。
今までいろいろ辛かったけど、本当に幸せな気分になります。

 

まだ自分で携帯が使えない私に
お母さんが携帯電話にでこぼこシールを貼って
お母さんやお父さん、弟に電話したいときに電話できるようにしてくれました。
でこぼこシールでボタンに段差ができることによって
手先のしびれがあって、目が見えなくても電話をかけることができます。

 

電話をかけたいときにかける。
声が聞きたいときに電話をかける。
そんな当たり前のことが、でこぼこシールで叶い幸せを感じることができています。

二か月ぶりの風

『相変わらず、足が痛くて、目が見えない。病気って嫌やな』
とつぶやく弱気な私。

 

でも、今日は、一時間半も車椅子に座ることができました。
週明けからは、平行棒で歩行練習が始まります。
どんどん回復していますが、なかなかお腹や足の痛みに苦しんでます。
調子が良い日は、外の風を浴びに病院の庭に連れ出してくれます。

 

車椅子に点滴棒差し込んで、輸液ポンプを満タン充電にして
念のためコンセントと延長コードを持参。

 

外は寒いのでジャージを上から羽織って、準備万端です。
2ヶ月ぶりに風を感じました。
しかし、現実は寒すぎた。『あかん。寒い。帰る。』

DIC疑い

日中時間があるときは気晴らしにと、看護師さんが病院内を散歩してくれます。
今は、まだ右目は全く見えなくて、左目はぼんやり状態。
網膜の中に血の塊がくっついてるらしい。

 

抗がん剤で一時的に凝固系が狂い、DIC疑いになったときに
恐らく血の塊ができてしまったよう。

 

自然に剥がれるか、どうしても剥がれなかったら
全身状態が落ち着いたときに手術すると予定。

抗がん剤副作用 脱毛

ある日、突然に血の塊が剥がれて
目がはっきり見えたとき私が自分を鏡で見て
驚かないように、傷つかないように。

 

お母さんが言いました。『抗がん剤の影響で、ハゲ散らかしてるよ』
私『どんな風にハゲ散らかしてるん』
お母さん『たとえて言うと、温水さんかな』
私『えっあんなにハゲ散らかしてるん』
お母さん『うん。それくらいハゲ散らかしてるよ。
お見舞いの人とか来たら帽子用意してるからかぶる?』
私『いや。これがありのままの私やから帽子かぶったら
私じゃなくなる』
お母さん『うん。そだね。』

デイルームが幸せ空間へ

私は生命力も強いけど、精神面もすごく強くなりました。
白血病と出会い、本当に強くなりました。

 

今日は、車椅子でデイルームへ。
家族みんなでお弁当です。
お父さん、お母さん、弟みんなそろって家族団らん。

 

みんなで『いただきまぁーす』
家じゃなくて病院のデイルームだったけど
とても幸せな瞬間でした。

 

そんな光景を見て、看護師さんたちが『なんやらピクニックみたいでいいね』
と言ってくれました。
お腹が痛くれあまり食べれなかったけど、楽しいランチタイムでした。

感謝を忘れない、そしてありのままでいたい

『お母さんに感謝の気持ち忘れんとこ。
いつもお母さんが病室に来ている間、
お父さんは何一つ文句言わんとずっと待っててくれてる。
弟あんなに優しい弟だったなんて知らなかった』
『みんな本当にありがとう』

 

しんどくて辛いとき近くにいる人に当たってしまうけど
今日の夜は後悔の思いでどうしようもなく号泣しました。

 

でも、みんなわかってくれるから大丈夫。
みんな大切に思ってくれている。
大丈夫。ありのままでいる。我慢しない。大丈夫。
みんな全部受け止めてくれている。大丈夫。

ボディーイメージの障害

『気がついたら体に大きな傷と人工肛門が作られてた。
本当にショックでした。ショックで何もわからなかった』

 

少しずつ現実と向き合おうと頑張るけど、
さまざまなことが降りかかり、ひたすら戦い続けなければなりません。

 

人工肛門は一時的な処置で、落ち着いたらもう一度手術をして戻す予定(埋没手術)
人工肛門のことだけは、みんなに知って欲しくないと思ったけど
気づかれること、気づかれて気を遣われたり
同情されるのは嫌。だから、別にもういい。現実のことだから。


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