急性白血病 急変 治療

クリーンルーム

お腹が激痛で当直医待ち。
とにかく先生に任すしかない。
話せないほどお腹が痛い。
緊急レントゲンと血液培養検査。

 

昨日の晩御飯にスイカがついていて、スイカを食べたとたんに気分わるくなって、
動けないほどの腹痛。
私の体の中でいったい何が起こっているの。
助けて欲しい。

 

今日から絶食開始。そしてクリーンルームに入ります。
体が、辛い治療に悲鳴上げてる。
でも、なんとかなんとか乗り越えたい。

 

クリーンルームに入るということは、かなり免疫力が下がってきてる。
本当に感染にだけは注意。
ちょっとした細菌が、命に関わる。決して大袈裟ではない。

 

クリーンルームの間は、面会禁止。人との関わりがなくなる。
それだけで、取り残された気分になる。

 

意識レベル低下

朝からお腹痛い。トイレに何度も何度も繰り返し。
トイレ行くことが仕事になっている。
個室にトイレついてるから本当によかった。

 

トイレ中、急に意識が遠くに。
ナースコールを押すとともに、倒れました。
JCSV-300。呼び掛けても返答なし。痛み刺激もなし。
意識失って血圧測定不可。一時的なショックを起こしました。
看護師さんたちに抱え込まれ、ベッドへ。下肢挙上。

 

すぐに主治医に連絡。
それから全身の痛み強く、ベッドの上でのたうち回ってました。
気がつくと約5時間経過。

 

激痛に血圧低下

レペタン イノバン ペンタジン フェンタニル モルヒネ
レペタン開始。2ml/Hで持続的に流し、痛みも感じることなく眠りにつきます。
主治医が言います。「僕が想像した上に副作用がきてるのでとてもしんどいと思います。」

 

想像以上の副作用。命に関わるほどの副作用。
あれから、血圧が70台から上がらず。イノバン開始。
痛みは夕方からずっととれず、ペンタジンの内服薬から始まり、フェンタニル持続に変わり、
まだ効かずモルヒネを持続することになりました。緊急腹部CT。

 

いつしかドブポン4.5ml/h、イノバン2ml/h使用で血圧60台 脈拍は140台。
輸血2単位。鮮血の粘液便が少量あり。なんとか話せるけど傾眠傾向。
そして、また緊急腹部CT。

 

多量輸液

輸液ポンプ2台
(メンイの点滴、トロンビン入りメンイ)
シリンジポンプ4台
(ノルアドレナリン5ml/h、イノバン5ml/h、モルヒネ2ml/h、ラシックス2ml/h)
輸血(血小板、アルブミン製剤)
側管(ロピオン、抗生剤、ミラクリッド)

 

末梢ルート確保され、右足と右腕。もちろんベッド上安静。
全身の倦怠感強く、脱力感もあり、自力で体位変換できない状態。
いろいろ治療は進んでるけど、血圧70から80台。
しゃべってる途中に疲れて寝てしまいます。なんとか乗り切りたい。

 

かけがえのないもの

髪をばっさりと短髪に切りました。
抗がん剤の副作用で脱毛がひどく、枕が毛だらけ。
今は安静が一番。髪はなかなか洗えそうにない。
髪を短くして洗い流さないシャンプー。
意外にすぅーとして爽快感あり。
右と左に向くと激痛があるので、切れるとこのみカット。
正面からみたら短髪。枕とあたってる後頭部はボウボウ。
まぁそんなのもいい。ありがたい。

 

わたしが話す一言一言を拾って、一生懸命理解してくれようとする看護師さん。
わたしがなにかを望むなら、なんだってしてあげたいと思ってくれている家族。
家族との1秒1秒は、かけがえのないもの。

 

患者の思い

点滴内容変更なし。昇圧剤も持続。血圧が100台保てるようになりました。
脈拍は相変わらず120から130台と早め。酸素ナザール(鼻から)5リットルでspo2 90%後半キープ。ときに脈拍が170台に。すぐに脈拍が、130台に戻る。
私の心臓は、本当に頑張ってくれてます。どうにか乗り切りたい。
今はナースコールも押せません。しんどい状態だから常に誰かがそばにいて欲しい。
苦しいとき、口を潤したいとき、体の向きを変えて欲しいとき、何かを訴えたいとき。
看護師さんが巡回してくれるまで、一人で苦しむことになります。
看護師さんは巡回と、モニターに異常が鳴ったら来てくれます。
そんなに頻回に一人の患者さんのとこには行けません。
たくさんの患者さんを担当してるから仕方ない。

 

同じ看護師として理解はできます。
でもモニターには、訴えたいことまでは伝わりません。
とても怖くて不安です。

 

朝の強い日差しで目を覚ます。
今日も朝を迎えられている。
これからも毎日毎日朝を迎えていきたい。
日差しを感じて生きていきたい。

 

抗がん剤の投与量

その人自身の全身状態から量が決まります。
(血液データ、骨髄液データ、年齢、身長、体重)
全身状態に合わせた抗がん剤が投与。

 

しかし、私の体にとって抗がん剤は予想をはるかにこえた副作用がでてきました。
通常の三倍もの副作用が、私の体を厳しい状況にしました。
しかし、これはだれもが予測できないことであり、受け止めるしかありません。
立ち止まっていても前には進めません。だから今の状況をしっかり受け止め、
1日1日少しずつでも回復できるように祈るしかありません。

ある日の私

「お見舞いに来ていただいてる方にこんな状況で申し訳ないんです。同じ医療者として
こんなことを先生に言うのはおかしいですが、私生きてますか。生きてますか。
大丈夫ですか」先生は私の手を握り
『大丈夫ですよ。今はしんどいけど、頑張ってくださいね』と優しく声をかけてくださいました。
私はちゃんと生きています。
今日は朝から心エコー、採血、サーフロ留置、12誘導、胸部レントゲン。
検査盛りだくさん。とても疲れたのか気づけば、爆睡。
痛みに悩まされることなく、ぐっすり寝れました。そんな日も幸せです。


ホーム RSS購読 サイトマップ
厳選 看護師求人3サイト 楽な職場の高収入な求人 医師の転職・求人