仕事に行きたくない看護師の方へ

病院を離職した同期の話

今まで一緒に仕事をしてきた仲間が、
辞めざるを得ない状態になった事が
ありましたので紹介します。

 

一年目の7月、一通りの仕事内容を一人立ち
できるようになり、フォロー下での夜勤が
始まりました。

 

ですが、4月から毎日が緊張の連続で同期は
みんな精神的に疲労が溜まっていました。

 

 

覚えることもたくさんあり、毎日が勉強で毎日が成長の時期だから
乗り越えるしかありませんでした。

 

たくさんの技術・知識の修得、点滴・内服管理、患者さんへの対応、
しっかりとしたアセスメント、早期発見、早期対応、ミスをおかさないように、
先輩に同じ注意されないように。毎日がただただ必死でした。

 

看護師一年目の同期はみんなこの時期に
「看護師になるんじゃなかった」
「こんな辛い思いをするなんて」
「辞めたい」
と話していました。

 

そんな中、同期のA子が小さなミスで注意されることが目立つようになりました。
それから一カ月がたったころ、A子の様子がおかしくなりました。

 

病棟内を客観的にみてみると、A子は、
「何をしてもできない」「任せられない」「給料泥棒」
などというレッテルを貼られ、スタッフみんながそう思うようになってしまっていました。

 

そんな人間関係の中で仕事をするのは厳しい環境です。
A子は疲れてしまい、仕事に行くことさえも辛くなっていました。
同期の私は自分のことで精いっぱいで、話を聞いてあげることしかできませんでした。

 

4月の頃は、明るく笑顔で挨拶ができる子でした。
でも今では、モチベーションも落ち、頑張ろうという気力さえも奪われ、
患者さんへの対応も必要最低限になり、愛想もなく、思いやりも欠けてしまいました。

 

患者さんから、対応が悪い、暗いといったクレームもあり、イメージも悪くなりました。
それにともなって、業務でのミスも増えて、悪循環に陥っていました。
私の見る限り、うつ状態のような感じでした。

 

そんな環境になってしまった原因はA子自身にもあったかもしれません。
しかし、スタッフ一人一人の思い込みや噂によってA子自身の価値が決まり、
スタッフからA子への対応や扱いが悪くなっていく環境に私は納得がいきませんでした。

 

A子の良さを知っているからこそ、もっといい看護師になれたんじゃないか、
環境が違ったら、もっと自分らしい看護ができたんじゃないか。と思いました。
看護師の離職率が年々増加してきているのも、こんな環境が問題なのではと思っています。

 

A子は、更衣室には来るものの、病棟にあがることさえもできなくなりました。
A子の相談を受けた私は、看護師求人サイトに登録しました。
A子に合った病院が見つかるように、と祈りました。

 

その一ヶ月後、めでたく療養型の病院で勤務が決まりました。
今でもたまに会うのですが、表情が明るく毎日が楽しそうでした。
それからA子は、転職した病院で5年以上勤務しているんです。

 

私はそんなA子を見ていて、感じました。
やはり一人ひとり個性があって、合う環境、合わない環境があるんです。
今の環境が辛いのなら、自分らしく働ける環境を絶対に選ぶべきだと思います。

 

ただでさえ看護師という職業は、精神的・肉体的にもストレスが大きい仕事です。
患者さんに思いやりをもった看護を提供するにも、いい看護をするにも、
自分がノンストレスで働ける環境が一番ですよね。
そうすれば全てがうまく行きはじめますし、やりがいを感じ、毎日が充実してきます。

 

私は看護師として働き始め、看護学校で勉強や実習はしましたが、
現場は初めてのことが多く、わからないことだらけです。
新人だからこそ、最初は注意されて当たり前ですし、
命がかかってるからこそ真剣に指導されて当然です。
新人を育てる環境としては、なにも間違っていないと思います。
ですが、指導や注意がパワーハラスメントやいじめのような
環境になってしまうような環境があるのは、とても悲しいことです。

 

成長にも個人差があるからこそ、一人一人にあった教育をしていかなければならない。
そして、相手の悪いところばかり見つけるのではなく、良いところを伸ばしていく。
そんな先輩になれたらと日々思います。

 

もし似たような境遇で悩んでいる方がいらっしゃったら、
1人で悩まずに相談したり、転職を早めに決断するようにしましょう。

 

 

 

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